実機を使ったオンラインリアルタイムパチスロサービスで活用したサービスや資料の公開 前編
2020/7/6
実機を使ったオンラインリアルタイムパチスロサービス復活の活動を元メンバーとはじめました。
詳しくは、この記事の最後をお読みください。
開発したプロジェクトの説明
プロジェクトの概要
今回紹介するプロジェクトは株式会社IoTエンターテイメントという会社に携わっていたときに、開発していた”本物のパチスロをいつでもどこでも遊べるサービス”です。オンラインでリアルタイムに遠隔地においてある実際のパチンコ機やパチスロ機を操作して、遊ぶことができるサービスです。
全くの新しい事業で、パチンコ業界内外でも話題となりました。
サービスの新規性、技術性
サービスの中の人ではありますが、このサービスは技術的にも優れ、多くの優れた人が集まってできたサービスだったと思います。
例えば、ネットワークを介す事で必ず発生する遅延ですが、パチスロを遊ぶ上ではかなりのストレスになります。
遅延の発生を最小限に抑えるのではなく、できるだけ偏りのない事を優先しました。
最大限遅延を抑える対策をする事により、遅延にばらつきが出てしまうと遊技性が損なわれてしまう。と考えてのことです。
ボタンを押して、停止するタイミングが一定でなければ、ユーザーに対して不誠実だと考えたのです。
常にユーザーの利益を最大限考慮して、優先順位を決めました。
また別のアプローチとして、目押し機能やオートプレイという方法を取ることで、サービスとしてある程度の質を担保できたかと思います。これらを様々なパチスロメーカーを横断して実装しました。
この開発チームでなければ、多くのメーカーを横断したこのアプローチを短期間で産み出せなかったと思います。
このサービスの現状
成長途中のサービスのため、ユーザーの皆様にとって不満点は多かったはずです。それでも1年で3万人、2年弱で5万人の方に遊んでいただけました。
ユーザー層は10代〜20代が多く、遊技業界で叫ばれている若年層のパチンコ離れ問題に対し、光明の見出せるサービスになりえる。と皆が考えておりました。
改善点の洗い出しや、プラットフォームの着手など、これから!というタイミングで、様々な不幸が重り、結果サービスは停止する事となりました。
なにかの形で残したいという気持ちから、プロジェクトの立ち上げの参考となる部分を公開させていただきます。
利用時期別サービス
キックオフ前
私がプロジェクト参加の意思を伝えてから、初期メンバーが集まるまでの間、まず行ったのは事前にヒアリングした内容を元に資料を作り、齟齬がないか確認をとりました。
Microsoft PowerPoint(企画書やプレスリリースのスライド)
このプロジェクトでは、プロジェクトマネージャーの仕事と併せて
企画書や記者発表会のスライドなど、プレゼン資料を作っていました。
エクセルの次に多く使ったソフトです。
デモサイトができるまでは
プロジェクトの目的、現状、サービス概要、ロードマップ等を作り、紙ベースで多くの方に見ていただきました。
Photoshopで下の例のようにモックアップなどの素材を作成し
後日変更やアップデートがかかる場所に関しては、パワーポイント内でフォントデータを残して作成することが多いです。
プロジェクトによって、共有や共同編集の事情で キーノートやGoogleスライドなどで代用することもあります。
※これらの資料は、プロジェクトスタート前の資料です
実際のサービスとは内容が一部変わっております。
Microsoft Word(プロジェクト憲章などの書類整理)
プロジェクト発足に当たり、様々な書類を作成しました。
プロジェクト憲章
ビジョンや目的をまとめ、後で参加するチームのメンバーにも共有でき、スタートメンバーも初心に振り返る事ができるようになります。プロジェクト進行中でも、ブレを起こさず、方向を保つための指針となります。
このおかげで、”境界のない遊びの空間づくり”を目的として作られたプラットホーム。その中の一つのサービスという事を忘れずに進行できました。
スコープ記述書
プロジェクト憲章の内容にもなりますが、役割分担、責任の所在を明確にすることを目的にして、記述を行っております。
他社との連携もありますので、共有して後日トラブルとならないように明確に定めました。
リスクマネジメント
ネガティブリスクとポジティブリスクを書き出し、発生する確率と被害を3段階で評価し、対策を練ります。対策によって発生する確率の低減も記載しておきます。
これらを表としてまとめ、確率の大きい、被害の大きいリスクを優先的に対策していきます。
新規性の高いサービスだったので、かなりのリスクが想定されました。スタート後に起きたトラブルの数々はこのときのリスクとして出ている物が多かったです。
LINE(連絡、運営通達)
スタッフが集まるまではラインで細かい確認や連携に使っていました。人によっては、最後までこのツールでした。
遠隔地のスタッフと連携が密にあって、機械の管理グループで便利にやり取りさせていただけました。
キックオフ後
メンバーでの意思の統一がはかれた後に、目標に沿って計画を進めるためのサービスやツールをまとめました。
GIJI(オンライン議事録)
事前に議題を共有することで、各自が準備し、過不足がない状態にするため、効率よく会議を実施し、時間を短縮することができました。
会議の数が多いですが、Skypeを利用したオンライン打ち合わせという意味合いが強いです。
打ち合わせの内容を事前に報告を受け、議題に登録しておきます。
誰がいつまでにを明確に決めていきます。
Jootoのタスクに入れ込み進行を管理していきます。
Jooto(プロジェクト管理ツール)
拠点を複数またぎ、開発チームも別れていたので、円滑に進行管理を行うためのツールが必要だと考え、プロジェクト管理ツールの選定を始めました。
この時に判断の基準はこのような感じだったと思います。
・ツールを使ったことのある人材は開発1チームだけ
・ガントチャートでスケジュール共有
・タスク管理でメンバーの偏りや期日、進捗のチェック
この時に候補となったのは以下のツールです。
Asana
Torello
Jooto
Backlog
Redmine
この中でJootoを選んだ理由は、ガントチャートが使え、メンバーの導入コストが低いと感じたこと、費用が安いことでした。この段階でメンバーの普及の予測がつかなかったので、まずは習慣化を促すべく使いやすそうというイメージをもたせるサービスかつ、移行も視野に入れて選びました。
ファイルの管理やデータの集約をJootoで行い、事あるごとにJootoを使うようにメンバーに周知しました。
利用していくうちに、機能に足りない部分が出ていたので、移行も考えましたがそちらに進む前にプロジェクトが終了しました。
後編に続きます。
実機を使ったリアルタイムオンラインパチスロサービスで活用したサービスや資料の公開 後編
お読みくださり、ありがとうございました。
以下、冒頭のサービス復活についてです。
サービス再始動プロジェクト
このブログの記事が、サービスをよく遊んで頂いていたユーザーの皆様に見ていただけたようで、その事を元プロジェクトメンバーから連絡もらいました。
こんなに嬉しいことはないです。
それと同時に、サービスを楽しんでくださっていたユーザーの皆様に満足いただけるサービスまで持って行けなかったこと、またサービス自身を提供し続けること、期待に答えられなかった事が本当に悔やまれます。
開発済みで、あとは実装するだけ。という機能も多くありました。
それらを持って、ユーザーの皆様へサービスの新しい楽しみや驚きをご提供したかったのです。それができなくて本当に残念でした。今でもこうしたら良かった、あの時の決定は正しかったのか。と考え続けております。
今綴った気持ちを、元メンバーと話していたのですが
皆同じ気持ちだったようです。
自然と”もう一度サービスを始めよう”と声が上がりました。
我々はオンラインリアルタイムパチスロサービスを始めたいと考えます。ただ、一から作るのではなくアミュライブで出来なかったこと、やりたかったこと。求められていたことを盛り込んだサービスとして提供したいと考えております。
現在、クラウドファンディングの立ち上げを進めております。
私も、もう一度全力でこのプロジェクトに取り組みたい。と参加することにいたしました。
そこで、この記事にもアナウンスをさせていただきました。
続報はこの記事か新しい記事として作ります。
またクラウドファンディングの紹介はでき次第、この記事にも記載いたします。
株式会社銭内堂の取り組み
株式会社銭内堂(ぜにないどう)では新規プロジェクトの立ち上げにご協力します。
当社はお客様の目的とビジョンを達成するために必要な役割の中で、マネジメントやディレクション、Web、マーケティング、プロモーション、映像制作等必要に応じて活動いたします。
ご質問等ありましたら、お気軽にご相談ください。
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